ロエベ2019年春夏ウィメンズ・コレクション
ジョナサン・アンダーソンは、今日の現代美術に息づくモダニズム初期のエコーに思いを巡らせながら、パリのユネスコ本部に展示会を模して作られた空間内でロエベの2019年春夏ウィメンズのショーを行いました。ロンドンにかつて存在した試験的なギャラリーであるSIGNALS(1964-1966)を再現したファサードを通って中に入ると、20世紀中期の部屋に復元された室内では、動的かつ音響的な一連のファイバーアートを体験することができます。
インクのような透明水彩のパレットの豊かな色彩によって未加工のマットなテキスタイルが昇華されたこの奇抜な空間。そこに置かれたコレクションはブルータリストの快楽主義に満ちています。コレクションのシルエットは、ダイナミックに曲線を描いたり膨らんだりしながらテントのようなボリューム感を出し、ファブリックと肌との間に不思議な親近感を生み出しています。
© ミュージック:ウィム・メルテン 『4 MAINS』
#LOEWESS19