TheBeautyOfDurability
レザーがつなぐ物語

ロエベの革製品の修理・補修を専門とする世界初のストアLOEWE ReCraft (ロエベ リクラフト) のオープンを記念し、世代を超えた愛用者3組を取材したストーリーを公開。新品にはないクラフトの魅力を探求します。

着物とアマソナ

京都祇園の花街で206年営業を続ける老舗茶屋「富美代」。8代目女将の太田紀美さんは長年にわたって着物の帯と合わせたアマソナを携えてきました。「長く使っているとどうしても傷んでしまうのは仕方ない。だけどもそれにあらがって無理やり何か隠すようなことをすると余計醜くなる」と太田さん。

父のブリーフケース

大西家は400年以上茶の湯釜造りを業としてきた「釜師」の一家です。16代目大西清右衛門さんは先代の父から2つのブリーフケースを受け継ぎました。持つたびに、家族の歴史の重みを感じると話します。「使えるものは次の代が使う、それが家を続けていくということ。だから私が今作っているものも、持っているものも、息子の清太郎が何年か後にもきちんと使えるようにしていきたいんです」。