ロエベの歴史

180年のクラフト

マドリードの小さなレザー工房から、世界で2番目に歴史あるラグジュアリーファッションブランドへ。アートとしてのクラフト、ツールとしての想像力、個性的なスピリットとともに歩んだロエベの約2世紀にわたる歴史を称えます。

1846
工房の始まり
1846

マドリードの中心部に位置する賑やかなロボ通りにスペインの職人が集まり、小さなレザー工房を開きます。当初、このアトリエでは財布、ウォレット、シガレットケースやジュエリーケース、写真立てなどの革小物を制作していました。

マドリードに移住したドイツの商人、エンリケ・ロエベ・ロスバーグは、職人たちの技術と、その素材や製品の質の高さに感銘を受けました。彼はその工房を買い取り、自らの姓「LOEWE」を屋号に掲げました。ドイツ語では、「ライオン」を意味します。

1892
工房の始まり
1892

最初の店舗

当初は「E. Loewe」という名のもと、19世紀後半のマドリードで最もファッショナブルな通りのひとつ、プリンシペ通りに大型の店舗併設型の工房を設立します。「上質な革製品の工房」と称され、あらゆる種類の革小物を制作し、女性用ハンドバッグのデザインも開始しました。

1905
王室の認定
1905

ロエベの2代目オーナー、エンリケ・ロエベ・ヒントンは、アルフォンソ13世からスペイン王室公認業者として認定される栄誉を授かります。

1910s
バルセロナへの進出
1910s

スペイン国内での事業拡大の一歩目として、ロエベはバルセロナに2つの店舗をオープンしました。

1939
新たな旗艦店
1939

ロエベは、マドリード中心部のグランビアに旗艦店をオープンします。著名な建築家フランシスコ・フェレール・バルトロメが手がけたこの店舗はその後、印象的な半円形の窓を追加して刷新されました。歩行者の店内への視線を遮ると同時に製品を際立たせる、大きなカーテンのひかれたもので、ラグジュアリーで洗練されたロエベのイメージの構築に貢献しています。

1940s
伝説のウィンドウ
1940s

1945年から1978年まで、ロエベの初代クリエイティブ ディレクターであるホセ・ペレス・デ・ロサスは、店舗の華やかなウィンドウディスプレイなど、ブランドのビジュアルアイデンティティの進化において極めて重要な役割を果たしました。彼のデザインはまず水彩画で描かれ、その後、彫刻家、舞台美術デザイナー、吹きガラス職人、金属細工職人との共同作業を通して命が吹き込まれます。そのデザインは毎シーズン心待ちにされ、真の芸術作品としてスペインの人々の記憶に残り続けています。

1950s
レザークラフ トの伝承
1950s

ロエベは、マドリード中心部のフェロカリル通りに、最先端のレザークラフト工房をオープンしました。レザークラフトの学校も創設され、体系的なシステムのなか、知識が教師から生徒へ、世代から世代へと受け継がれています。

顧客たちの物語

当時のマドリードは、国際色豊かな魅力に満ちた、広く世界に誇る都市でした。伝承によれば、著名な作家アーネスト・ヘミングウェイは、滞在中に俳優のエヴァ・ガードナーにロエベのバッグを贈ったとされています。ロエベの顧客リストには現在、モナコのグレース王女を含む文化的著名人や影響力のある王族が名を連ねています。ロエベ グランビア店のサイン帳は大切に保存されており、そうした顧客たちが訪れた証を残しています。

1960
建築の革新
1960

ロエベは、初のウィメンズ レディトゥウェアを発表します。

そして同年、マドリードのゴールデンマイル地区のセラーノ通りに店舗をオープンしました。その後、ビルバオ、バレンシア、パルマ・デ・マヨルカ、セビリア、グラナダ、コルドバ、ラス・パルマス、テネリフェ島、タンジェ、そして王室の伝統的な避暑地であるサン・セバスティアンにも立て続けに新店舗をオープンしました。

ロエベの 3代目のディレクター、エンリケ・ロエベ・ナッペが建築プロジェクトを任せたのは、当時最も革新的な建築家の一人であったハビエル・カルバハルでした。彼は北欧のスタイルを参照しながら、内装と外装の間に視覚的な遊びを生み出し、ロエベの前衛的なイメージをさらに高めました。

1963
新たな街
1963

ロエベはロンドンに進出し、オールドボンドストリートに店舗をオープンしました。

1970
アナグラム
1970

デザイナーのビセンテ・ベラは、4つの「L」からなるロエベのアナグラムモチーフを創案しました。これは、かつてこのブランドが高品質のレザーにエンボス加工を施すために用いた印章からインスピレーションを得たものです。

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1970s
ウィメンズウェ アが世界へ
1970s

1960年に初めて発売されたウィメンズ レディトゥウェアのコレクションは、現在では世界中で展開されています。1970年代、ロエベは世界的に拡大してゆきます。ブリュッセル、香港、ホノルル、東京、シンガポール、大阪などの都市に、店舗と販売店を展開しました。

1972
ロエベ パフ ュームの発売
1972

ロエべから初のウィメンズ パフュームが発売され、フレグランスの領域への一歩を踏み出しました。その後、続々と新しいフレグランスを発売しました。ロエベ プール オム(1974年)、アイレ(1985年)、エセンシア(1987年)、オーラ(1994年)、アグア(2000年)、ソロ(2004年)、7(2010年)、001(2016年)、アース(2022年)などがその代表です。

1983
メンズウェアを発売
1983

ロエベはメンズ レディトゥウェアを発表しました。

1985
国際的な拡大
1985

ルイ・ヴィトン(後のLVMHグループ)がロエベの株主に。この時期、ロエベはシドニー、パリ、ニューヨークなどの主要都市に店舗を構え、世界中に展開していきました。

1988
ロエベ財団の設立
1988

ロエベはエンリケ・ロエベ・リンチを主宰者としてLOEWE FOUNDATION(ロエベ財団)を設立。現在は娘のシーラ・ロエベ・ボンテが代表を務めています。クラフト、アート、写真、詩歌、ダンスなど各分野の創造性を前進させ、教育プログラムを支援し、そのヘリテージを保護することを使命として、画期的なプロジェクトやプラットフォームを展開しています。財団は、スペイン語圏の詩歌の才能を称える詩歌賞も毎年開催しています。

写真(左から):シーラ・ロエベ・ボンテ/ロエベ財団 プレジデント、《Tree of Life 2 》(2016)で第 1 回ロエベ財団 クラフトプライズを受賞したエルンスト・ギャンパール、1988年に設立されたロエベ国際詩歌賞の受賞者による刊行物、PHotoESPAÑAとのパートナーシップによる2011年ロエベ財団展で展示された、ロン・ガレラ作《エリザベス・テイラー》(1968年)

1990s
LVMH傘下へ
1990s

創立150周年を迎えるとともに、ロエベはLVMHグループ傘下となりました。マドリード郊外に新たなファクトリーをオープンし、経営の近代化を図りました。

2002
ロエベ財団への評価
2002

ロエベ財団はスペイン政府による最も権威の高い褒賞であるメリット・ファインアート部門金メダルを受賞しました。

2014
ロエベの再想像
2014

ジョナサン・アンダーソンがクリエイティブ ディレクターに就任。ロエベはデザインスタジオ M/M (Paris)とのコラボレーションによる新たなアイデンティティを発表しました。アンダーソンによる最初のコレクションキャンペーンは、伝説的な写真家スティーブン・マイゼルが撮影しました。

2015
パズルの発売
2015
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パズルバッグが登場し、瞬く間にロエベのアイコンに。75のレザーパーツからなる、独特なキューブ状の構造が特徴のパズルバッグは、多彩なサイズ、カラー、レザー、アレンジが展開されました。

2016
クラフトプライズ
2016

LOEWE FOUNDATION Craft Prize(ロエベ財団 クラフトプライズ)は、現代のクラフトに対する世界初の国際賞の一つとして設立されました。クラフトの卓越性、革新性、芸術的野心、そして現代文化との継続的で深いつながりに光を当てるこの賞は、第1回がマドリードで開催され、その後も東京、ソウル、ニューヨークで開催されました。応募作品は、デザイン、建築、ジャーナリズム、批評、美術館キュレーターなど各分野の第一人者からなる専門家パネルと審査員によって選考されます。

ミラノサローネ

ロエベは、ミラノのデザインフェア「ミラノサローネ」で初のインスタレーションを展示しました。このプロジェクトでは、20世紀初頭のオーク材の家具にレザーマルケトリーを施した作品を通して、ロエベの緻密なクラフトを披露しました。その後のミラノサローネでは、2019年にロエベ バスケット、2022年に〈Weave, Restore, Renew〉、2023年にロエベ チェア、2025年にロエベ ティーポットの展示が行われました。

ミラノサローネ

ロエベは、ミラノのデザインフェア「ミラノサローネ」で初のインスタレーションを展示しました。このプロジェクトでは、20世紀初頭のオーク材の家具にレザーマルケトリーを施した作品を通して、ロエベの緻密なクラフトを披露しました。その後のミラノサローネでは、2019年にロエベ バスケット、2022年に〈Weave, Restore, Renew〉、2023年にロエベ チェア、2025年にロエベ ティーポットの展示が行われました。

2017
クラフトを称えて
2017

イビザ島の伝説的なブティックであるパウラズとのコラボレーションにより、最初のパウラズイビザ コレクションを発表しました。ボヘミアンな海岸沿いのスタイルと、パウラズの遊び心のあるアーカイブプリントを融合させたこのカプセルコレクションは、エフォートレスな夏のウェアとアクセサリーを毎年展開しています。

カプセルコレクション

2017年のウィリアム・モリス、続いて 2018年のチャールズ・レニー・マッキントッシュ、2019年のウィリアム・ド・モーガンなど、アーツ&クラフツ運動の中心的人物へのオマージュを込めて、シーズンごとのカプセルコレクションを発表しました。冬に発表してきたこれらのコレクションを発端に、歴史的なアーティストの作品、美学、功績を復活させ、ウェア、バッグ、アクセサリーの現代的なコレクションを通じて彼らの不朽の創造的ビジョンを再解釈してきました。その後のプロジェクトでは、日本人陶芸家の桑田卓郎、アメリカ人アーティストのケン・プライス、イギリスの陶芸家バーナード・リーチにインスピレーションを得たコレクションが展開されています。

2019
新しい店舗デザイン
2019

カサロエベのコンセプトは、カサロエベ マドリードから本格的にスタートしました。ロエベのファッションコレクションにアート、クラフト、デザインが散りばめられた空間となっています。洗練され、パーソナルで、文化との豊かな出会いにあふれたカサロエベは、まるで温かな個人の邸宅のようにデザインされており、拡大を続けるロエベのアートコレクションを展示しています。展示されている絵画や彫刻、クラフト、家具からは、芸術形式間の流動的な関係を見てとることができます。季節ごとに入れ替わりながら、常に移り変わるインスタレーションとなっています。

2020
ロエベ ホームセンツ
2020
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ロエベは、菜園の生命力からインスピレーションを得たホームフレグランスのコレクション、ホームセンツを発売。キャンドル、ディフューザー、スプレーを展開するこのコレクションには、ビートルート、トマトリーフ、オレガノ、コリアンダー、ラシャスピー、マリファナ香、ハニーサックルなどの香りが揃います。

同年、ロエベのパフュームコレクションは「ボタニカルレインボー」としてリニューアル。既存の象徴的なフレグランスが、色をベースとしたシリーズとして再解釈されました。虹のように彩り豊かな香りのラインナップを揃え、特徴的なブロック型ボトルに収められています。

2021
サープラス プロジェクト
2021

サープラス プロジェクトのスタートとして、これまでのロエベ コレクションからの高品質な余剰レザーを採用した、ウーブン バスケットバッグのシリーズが発表されました。このシリーズは、ロエベのシーズンコレクションにおける環境に配慮した実践の重要性の高まりを示しています。循環性を高め、廃棄物を最小限に抑えながら、貴重な資源から美しいものを作る機会となりました。

2021
新たなアワード
2021

ロエベ財団 / スタジオ・ヴォルテール賞は、ロンドンを拠点とする非営利の現代アートスペース、スタジオ・ヴォルテールとのコラボレーションにより設立されました。この賞は、新進気鋭で未発掘のアーティストが、新型コロナウイルスの影響によって直面する課題に応えるために設立されたもので、スタジオスペースの無償レンタル、専門的な能力開発の機会、奨学金の授与を通じて、7人のアーティストに2年間のサポートを提供します。

2023
スタジオジブリ
2023

名作アニメ『となりのトトロ』(1988年)と『千と千尋の神隠し』(2001年)に続き、スタジオジブリとの3度目にして最後のコラボレーションとなる『ハウルの動く城』のカプセルコレクションを発売しました。ロエベとスタジオジブリに共通するクラフトとストーリーテリングへのコミットメントを称えるこのコレクションでは、精緻なクラフトによるウェアやバッグ、アクセサリーの数々を通して、印象的なキャラクターや映画のシーンが現実の世界にいきいきと表現されています。

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2023
アート&音楽
2023

リンダ・ベングリス

先駆的なアメリカ人アーティスト、リンダ・ベングリスによって、2024年春夏メンズおよびウィメンズのランウェイショーのために、記念碑のようなブロンズ彫刻のインスタレーションとジュエリーの限定コレクションが制作されました。

2024
過去への、
新たなまなざし
2024

〈CRAFTED WORLD〉上海

ロエベ初の大型展覧会〈CRAFTED WORLD〉を、上海展覧センターにて公開。ロエベの豊かな歴史、スペインというルーツ、クラフトへの献身を称える本展。19世紀に設立されたマドリードのレザー工房から、世界有数のラグジュアリーファッションブランドに成長するまでのロエベの変遷を没入的に体験することができます。アイコニックなデザインをはじめ、ロエベのアイデンティティを形成してきた文化的コラボレーションの数々が紹介されました。

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メットガラ

ロエベは、2024年春にメトロポリタン美術館で開催されたコスチューム・インスティテュートの特別展〈Sleeping Beauties: Reawakening Fashion(眠れる美への追憶:ファッションがふたたび目覚めるとき)〉のスポンサーを務めました。 アナ・ウィンター、グレタ・リー、ジェイミー・ドーナン、テイラー・ラッセル、ジョシュ・オコナー、アイオウ・エディバリー、ダン・レヴィ、ルカ・グァダニーノ、アリアナ・グランデらゲストが、メットガラのために制作されたロエベのカスタムルックを着用しました。

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2025
新たな時代
2025

ジャック・マッコローとラザロ・ヘルナンデスが、ロエベのクリエイティブ ディレクターに就任。クラフトに対する知的で遊び心あふれるアプローチ、スペインのライフスタイルが持つ官能的なエネルギー、ロエベのレザーにおける卓越した専門性に基づいた、新たな章を切り開いています。

2026
新たな時代
2026

創立180周年を迎えたロエベは、アートとしてのクラフト、ツールとしての想像力、個性的な遊び心に彩られた約2世紀にわたる歴史を称えます。ロエベは、サッカースペイン代表男女チームとの4年間のパートナーシップ契約を結びました。

工房の始まり
アート&音楽
過去への、
新たなまなざし
NUEVA SECCIÓN 2024 BIS
王室の認定
バルセロナへの進出
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レザークラフトの伝承
建築の革新
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ウィメンズウェアが世界へ
ロエベ パフュームの発売
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ロエベ財団の設立
LVMH傘下へ
ロエベ財団への評価
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サープラス プロジェクト
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