チャンス・エンカウンターズ展 IV

ロエベのクリエイティブディレクター、ジョナサン・アンダーソンは、「コンテンポラリーなものであるためには、過去と未来のいずれをも反映したものでなければなりません。」と語ります。

ロエベ財団は、アート・バーゼル・マイアミ 2018において、第4回「チャンス・エンカウンターズ展」を開催します。アンドレア・ビュットナー、イアン・ゴドフリー、アン・ローが手掛けた異種ながらも共鳴する作品を一堂に集め、想像を超える分野横断的な対話を生み出します。さまざまな種類のセラミック、手織りのテキスタイル、木版画を紹介するこの展覧会は、伝統ある技術を利用することにより、現代との間にいかに実のある対話が生まれるのかを明らかにします。

2018年12月4日から2019年2月1日まで、ロエベのマイアミ・デザイン・ディストリクト店にて開催。同店は、ポルトガルで18世紀に建てられた巨大な穀物倉をベースに設計されています。

ロエベ
Miami Design District
110 NE 39th Street,
Suite #102

#LOEWEprojects
#LOEWEFoundation

アンドレア・ビュットナー

最近「ターナー賞」にノミネートされたドイツ人アーティスト、アンドレア・ビュットナーは、物乞いやダイバーなど、彼女の作品中に繰り返し現れるモチーフを描いた一連の大掛かりな木版画を紹介します。

社会の底辺にいる人々や社会から見過ごされた人々に焦点を当てることが多いビュットナーは、現代社会とその社会にいる芸術家としての彼女自身の役割を探るための一視点として、謙虚、恥、宗教的信念、慣習といった概念と向き合っています。

彼女は手作りの世界と大量生産の世界を結び付ける方法として、木版技術に関心を持っています。展覧会での彼女の作品は、驚くほど大規模なものとなる予定です。

イアン・ゴドフリー

この展覧会は、英国の陶芸家イアン・ゴドフリー(1942年-1992年)の作品を再評価する絶好の機会であり、100を超える複雑な技巧を駆使した陶製彫刻作品が一堂に会します。

ルーシー・リー、ハンス・コパーという英国における陶芸界の巨匠から指導を受けたゴドフリーは、そのユニークなアプローチで早い段階から注目を集めました。伝統的な手びねりやろくろによる製法を控え、粘土の手彫りを多用したのです。彼は、すべての作品に多くの時間を費やしつつ、ほぼ乾燥した粘土に彫刻を施し、珍しい動物や建物、自然の風景などを取り入れた実に複雑な世界を作り出しました。そしてそれは、見る人々を子供の頃に感じたような不思議の世界へと引き込みます。有史前および古代の中国の船舶からインスピレーションを得た彼のフォルムは、古代の儀式または祭礼を思わせる雰囲気に満ち溢れています。

セラミックの伝統を評価基準と見なす現代美術家への影響がますます高まりつつある中で、ゴドフリーの作品も今日、それに相応しい高い評価を得ています。

アン・ロー

ロエベ財団は、18世紀の穀物倉自体に対して、アーティスト、アン・ローに新しいインスタレーションを依頼。その建築的特徴と見事な化学反応を起こしています。

彼女は自分の作品に、手捺染、ガラス・金属鋳造など、工芸の伝統をいくつも取り入れていますが、今も昔も彼女が最も力を注いでいるのは織物です。彼女は18世紀のヨーロッパが起源の手織り技法をマスターしており、伝統的な技法を駆使して、現代社会における好みや価値観といった概念の決定に工芸の伝統がいかに関与し続けることができるのかを探求しています。

この新たな依頼のために、彼女は「昔のベッドが18世紀の建物の上にひっくり返されていることを示唆する」インスタレーションを制作しました。すべて手織りのシルクでできたテキスタイルとパッドを詰めた彫刻は、マットレスや枕のようにはっきりそれと分かる形を成し、穀物倉を農村工業における本来の機能から、より家庭的な物語のシーンの一部へと変化させています。