2019年秋冬ウィメンズ関連出版
メゾンのもうひとつのコレクションアイテムとなっているハードカバーマガジンの最新号(#26)では、自らを双子に見立てた作風で知られる日本人写真家イマノフミコを起用し、2019年秋冬コレクションをまとうフェイフェイ・サンが捉えられました。ロケーションにはパリのユネスコ本部が選ばれ、大理石タイルが敷かれたミニマリストな印象のホールで撮影されています。
独特の魅力に彩られた撮影空間には、オフホワイトのドレープと、柱脚付きの透明なテーブル上に配された「生け花」 - メゾンのフロリストアミー・ハンフレイによるアレンジメント - のみが装飾されました。「生きた」静物としてのフラワーアレンジメントの使用は、メゾンの生け花に対する深い関心を表現しています。ロエベは、サローネ国際家具見本市における展示に際して特製フラワーバスケットをオーダーしたほか、東京にある草月流の草月会館においてクラフトプライズの夏季展示を開催しています。
複雑なコンポジションコードを特色とする生け花は、「対立概念の間に均衡を見出そうとする行為」とみなすことができるでしょう。花々と戯れるフェイフェイのクリエイティビティにあふれるポージングとともに、豊かな色使いと素材のコンビネーションが際立ったコレクションがイマノフミコの視点で捉えられています。
このハードカバーマガジンは、M/M (Paris)がディレクションを担当し、ナンバー入りの限定エディションで出版されています。